木と日本の文化

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木と日本の文化

世界中の人々が集まって、それぞれが好きな方法で食事をしています。
日本人は木の箸を使っておいしそうに食べています。
なぜ日本人は木の箸を使って食事をするのでしょうか。
それは、日本には「木の文化」が太古の時代からあるからなのです。
木の性質を見抜き木を生かす知恵をもった「森の民」日本人が世界に誇れる文化が「木の文化」なのです。

木と住宅

わたしたち日本人が1年間に使う木材の量は約1億立方メートルです。このうち住宅や家具などに使われる木材は約45パーセントで、さらにそのうちの7割あまりが家を建てることに使われます。
家の建て方も大きく変わってきました。昔は大工さんとよばれる職人さんがこつこつと手作業で木材の加工をしていましたが、今では「プレカット工場」といわれる所で、機械によって加工されることが多くなりました。
また、くるいの少ない乾燥材や集成材などが使われるようになったことも、大きな変化といえるでしょう。

木は伐採した後も生きている
木造の室内では木材が水分を吸い込んだりはき出したり、湿度を調節してくれます

改築、増築が自由の木造住宅
ライフスタイルに合わせた個性的なスペースを創造できるばかりか、敷地の条件、予算、デザインなどにも柔軟に対応できます。
木造軸組工法は家族の成長や暮らしの変化に合わせて、増改築が容易に行えますので、
末永く快適に住みつづけることができます。

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今求められている住宅

木材は、家と大きくかかわり、家を建てるときに大切な役割をになっています。
それでは、今、どのような家が求められているのでしょう。
1995年の阪神淡路大震災をきっかけにして、丈夫で長持ちする、
耐震性・耐久性にすぐれた住宅。
冷暖房費の少ない省エネルギー住宅。
有機物質を含まない材料や自然の木材を使った健康住宅。
お年寄りや体に障害を持つ人が安心して生活できるやさしい住宅など。
人にやさしく地球にやさしい住宅が求められているのです。

木の家の温かさ
コンクリートや金属に比べ、木材に触ったとき温かく感じるのは、木が熱を伝えにくい性質を持っているからで、手足などから熱を奪われにくいためです。
また、断熱性に優れた木材で家を作れば、外気の影響を受けにくい居住空間が作れ、調湿効果もあることから電気等のエネルギー消費が少なくなります。

リサイクル・廃棄を考えて木材を選ぼう
リサイクル法の制定から、地球環境を考えると、紙やボード等いろんなものに再利用できる木材が重要視されてきます。

地球温暖化と二酸化炭素問題
私たち一人一人が日頃から二酸化炭素の排出を減少させることに心がけることはいうまでもないですが、このためには、省エネルギーや二酸化炭素の排出の少ない資源をエネルギー源とすることと同時に、製造時に二酸化炭素排出量の少ない環境に優しい木材を使用することも重要となってきます。
森林の二酸化炭素吸収量は、樹齢が若いとき一番多く、老いてくると少なくなるので、効率的に二酸化炭素を森林に吸収させるためには、一定の樹齢に達した樹木を伐採し、再度植林する必要があります。
このようなことから、国産材の利用量を増やし、適正な樹齢の人工林から生産される木材を利用し、再植林していくことは、二酸化炭素の吸収・固定・貯蔵量を増やすことにつながり、日本の環境保全に寄与することとなります。

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家を建てるいろんな工夫

在来工法

本格和風住宅をつくりたいときは、この工法に勝る工法はないといえます。
木造軸組み工法ともいい、昔から使われてきた工法で日本の伝統的な工法になります。
土台、柱、梁、筋違等を構造の基本とし、上からの重量や地震など横からの揺れを支えます。近年は建築基準の強化や各種の補強工法等の普及により、強度や耐震性等についても全く問題ない工法といえます。
在来工法は、日本の気候風土に合致し居住性が高い住む人に優しい住宅となります。

自由な設計プランが可能
自由な設計プランが可能ですから、
ライフスタイルに合わせた個性的なスペースを創造できるばかりか、敷地の条件、予算、デザインなどにも柔軟に対応できます。

狭い敷地でもフルに活用
木造軸組工法は、狭い敷地や変形している敷地、道路条件の厳しい敷地や、傾斜地にも自由に家が建てられます。
敷地をフルに活用できるうえコスト面でも有利です。
また、家族が集まるリビングは可能な限り広くとりたい。このようなニーズに対しても木造軸組工法なら、自由に間取りをプランニングできるので、どのようなご希望にも柔軟に対応できるのです。

将来の増改築が容易
暮らしは家族とともに変化します。
お子様の誕生、成長、結婚、両親との同居など。
住まいはこうした変化に柔軟性をもって対応しなければ、快適性は損なわれてしまいます。
まだ住める家でも建て替えねばならず、木造軸組工法は家族の成長や暮らしの変化に合わせて、増改築が容易に行えますので、
末永く快適に住みつづけることができます。

シックハウスやアレルギー対策として
住まいは気密性を高めすぎると弊害があります。
たとえば、近年、お子様のアレルギーが問題になっていますが、これらの原因は気密性が高いため、カビやダニが発生しやすいことから起こるとも言われています。
そこでダニが発生しにくい、フローリングやまた壁面などにも木材など自然素材を使って対応することが大切です。木造軸組工法は、構造自体に適度な通気性があるので体に優しい工法です。

まとめ
長所

●敷地の形に応じて設計できる

●間取りやデザイン等の制約が少ない

●予算に応じた施工が可能

●増改築が比較的容易

●日本の気候風土に合い体にやさしい

短所

●工期が若干長くかかる


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2×4工法

北アメリカで広く用いられる工法で、基本となる木材の断面寸法が2×4インチ(5×10cm)の材料を使うことから2×4工法と呼ばれている。
枠組壁工法ともいわれ、木材の枠組みに合板を打ち付けた壁と床により立てる構造で、壁、床、天井が構造面として荷重と外力に抵抗している。
この工法は建物全体を一体化し、一種の箱を組み立てることを基本としていますので、一般的に耐震性に優れています。

柱の無い開放感
面を基本に建てていく2×4だから、柱のない開放感溢れる空間が可能になります。このように自由な発想でデザインができるのも、2×4ならではです。ご自身のイメージをとことん追求してみてはいかがでしょうか。

耐震性に優れている
数ある建築工法の中でも、優れた耐震性を持つことで知られる2×4。床、壁、天井が一体になっているので、揺れを面全体で受け止めることができ、また、地震ばかりでなく、2×4は台風や竜巻による強風に対しても優れた強度を発揮します。

まとめ
長所

●構造部材が規格化され、ばらつきが少ない

●工期が比較的短くてすむ

●耐震性、耐風性に優れている

●在来工法に比べ耐火性に優れている

短所

●在来工法等に比べ開口部が制限される場合がある

●設計の自由度が低い

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ユニット工法

工期を短縮するため、住宅を複数のユニットに分け、仕上げに近い段階まで工場生産した後、現場に搬送し組み立てる工法です。
工場から現場への輸送の面で一部屋の大きさに制限がある。

品質、強度が同じ 
ボックス・ユニットが、材料・形態・構造の関係において、もっとも合理的な「空間」を生み出し、頑強な鉄骨の柱と梁で構成されたユニットは、筋違がなくても強度を確保できるよう、緻密に構造計算されており、工場生産されるため、どの住まいも同じ強度が約束されます。

工期が短い
職人の技能に左右されにくいので施工むらは起こりにくいが、外観のデザイン等が比較的制約されやすい。
また、工場生産の比率が非常に高く現場作業が少ないため工期の大幅な短縮が実現されています。

まとめ
長所

●工期が短い

●部材のばらつきが少ない

●施工者の腕に左右されにくい

●耐震性、耐風性、耐火性に優れている

短所

●増改築が制限される

●間取りやデザイン等が制限されやすい

●ユニットが搬送できる敷地に限られる

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